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試行錯誤を重ねた上、やっと出来上がったのは「たんすのひみつ」だった。最初、タイトルは「おばあさんのたんす」だった。この時生まれて初めて書いた文章と絵本のダミーを偕成社に持ち込み、文章は編集部でリライトする時に文を直してもらえばとの、のんきな考えであった。
このダミーを見た編集長は「これは良い本だよ。文章はこのままやろう」と言った。
私の初めて書いた文章なのに本当にいいのかな?と耳を疑ってしまった。
そんな私の心を無視したように編集長は「しかし、本の題名を変えた方がいいよ」「そうだ!『たんすのひみつ』がいい」そう云った後、自分自身納得したように「子供は秘密が大好きだから、これにしよう」と決めてしまった。
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